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2007年12月

The Tailor of Gloucester グロースターの仕立て屋

クリスマスのお話はたくさんありますが、来年の子年にちなんで、ハッピーエンドのお話を選びたいと思います。

ビアトリクス・ポターの本より。
『グロースターの仕立て屋』のお話。

グロースターという小さな町に、年老いた仕立て屋が店を構えていました。
来る日も来る日も、人の為に上等な布を使い、襟に花飾りがあり、袖口をひだで飾るシルクや、刺繍の付いた立派な服を作っていました。

クリスマスの日は市長の婚礼の日。その衣装を頼まれたのです。やっと無駄なく生地を切り終えて、重い足を引きずるように雪の降るなか、自宅に戻りました。「あとは、べに色の穴糸があとひとかせあれば。余りきれでできるのは、ネズミのケープくらい」そう言って、疲れ果てて床につきました。

ネコに託した最後の4ペンスで、もう全財産は終わりです。もう何もありません。クリスマスのごちそうもありません。

病床から起きた、仕立て屋と飼いネコが見たものは?
ネズミが仕立ててくれた、立派な衣装でした。

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「あな糸が、たりぬ」
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〜『イギリス・ボーダー社』のピーターラビットシリーズ。蒐集した“仕立て屋ネズミ”から〜

2007年クリスマス・クッキー

ちょっとご無沙汰気味のブログです。。
今日は、クリスマス・イブですね。 
心から Merry Christmas!

昨日まで、お菓子のことで追われていました。お写真は、こどもキッチンにて昨日、作成した“2007年のクリスマス・クッキー”です。

1時間のなかで、簡単なクッキーの説明と、デモンストレーションの後に、子ども達に思い思いの“クッキーへのお絵かき”を楽しんでいただきました。スペインのリヤドロのような、優しい色合いのアイシングで仕上げます。お菓子は全て食べられます。

真剣なまなざしの子ども達と、出来上がった作品を前にして喜ぶ姿に、スタッフ共々、疲れも吹き飛びました。

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商家での素敵なランチ

友人よりお誘いがあり、きょうは(旧下館市)筑西市にある商家造りのお店『荒為』にて、ランチをご一緒しました。
約2時間のドライブ後に着いたお店は、庭も、蔵も、そして母屋である家も、とても印象的な佇まい。

友人曰く「どうしてもあなたのことを連れてきたかったのよ。忙しいのは知っていたのだけれど」と。嬉しかった。。

本当に、別世界。。 つい先程まで、仕事のことを考えていたことが、おかしくなるくらい。ゆったりとした明治の趣のある空間にうっすらと涙が出る程、感動しました。まるで、曾祖父に時代を超えて出会えたような、そのような懐かしさがこみ上げてきました。

“石畳に刻まれた轍とトロッコのレールに落ちた紅葉”
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お出迎えして下さったのは、関東人好みの地味なお着物姿のマダムでした。審美眼の素晴らしさが分かります。

この明治から大正期の建物は、この地の陶芸家である板谷波山(文化勲章を陶芸家として初めて受賞された芸術家です)の映画「2006年:『HAZAN』」のロケにも使われたそうです。大きな金庫と、きれいに磨かれた縁側に面した手作りの板ガラスと、繊細な模様の入った板ガラス。これらも全て当時のものです。

道路を挟んだはす向かいの建物は、「板谷波山記念館」です。

アールヌーボーのような大胆な図柄と、優しい色合いの独特な釉薬が印象的な、大好きな陶芸家です。
板谷波山の素晴らしさを語る上で人間的な魅力もお話ししたいのですが、それはまた別の機会に。。

“繊細な模様が刻まれた明治期の板ガラス”
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“階段の踊り場にある当時のステンドグラスと照明”
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お料理も、とても繊細な懐石でした。機会をつくり、時間を一緒に過ごしてくれた友人、ここを維持し、また素敵なお料理を提供して下さったマダムと料理人に感謝の一日でした。

はちみつヌーボーパーティ

今日は、東京はちみつクラブ主催の年1回の「はちみつヌーボーパーティ」が大手町から歩いて5分のベルギー料理店「シャンドゥソレイユ」で開催されました。今回初めての参加でした。どうしようと思ったのもつかの間、皆“はちみつ大好き!みつばち大好き!”な人たちばかりで、あっという間の3時間でした。
ここでは、将来、養蜂家になりたい人もたくさんいて、和気あいあいの雰囲気です。

「ベルギー・ビールで乾杯」
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「クリのはちみつ。ゴルゴンゾーラのキッシュで」
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「日本蜜蜂のはちみつ(愛媛県)を使ったソースに、ヒレ肉のソテー」
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「金柑のはちみつをベースに」
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お料理もひとつひとつに工夫が見られ、本当に美味しかったです。

会員の皆が持ち込んだはちみつのティスティングもありました。私は昨日の石見地方の“たまつばき”を持参です。

ドイツの3種類のはちみつ。菜の花のはちみつは白濁していて、美味。初めての出会いでした。
玉川大学の中村先生もいらしていて、白濁の要因を説明してくれました。

その他に、三重県名張市の「NPO法人赤目の里山を育てる会」のちょっと醗酵したはちみつ。貴腐ワインのように美味しかった。
玉川大学のはちみつ、ネパール、タンザニアのハリナシ蜂のはちみつも印象的! 

持参した“たまつばき”も花の香りがとても良く、日本的で美味しい!という声をいただけました。
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ドキュメンタリーフィルムとして「女王蜂を中心としたみつばちの一生」を皆で見ました。
「パンケーキを足につけた働き蜂」
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会には男性の方も多く、初冬になり日頃食べているだけのオス蜂が巣を追われて、働き蜂(つまりメス蜂)に外に放り投げられる様子の場面では、会員から溜息が漏れていました。

『はちみつ教』という宗教があれば、間違いなく私達はその教会で「女王蜂」を拝み、スズメバチと果敢に戦った勇者の英霊に祈りを捧げているのでしょう。

蜂の世界は、まだまだ神秘的!

石見の養蜂家さん

今日は別件で(つまり美味しいお魚を買いに)日本橋島根館に立ち寄りました。

そこで、予想もしなかった素敵な出会いがありました。 今年ユネスコの世界遺産に登録された「石見銀山」のふもとにて養蜂をされている「中山農園」さんが期間限定で出店されていました。

実際にお使いの養蜂の道具、ハチの巣箱も一緒に展示されていて、しばらく立ち尽くしました。

もうアタマの中では、私がこの箱を持って野原に立っている姿。実際にこの巣箱のなかにたくさんのミツバチが生活をして、蜜を溜めている世界に入っていました。ぶんぶんという羽音が聞こえてきそうです。

ブースでは、お忙しいのにもかかわらず丁寧に対応して下さり、百花蜜、柿、タマツバキ、ミカンのティスティグ。うーん、全部美味しい! 花の香りがします。おだやかな味。

静かですがパッションのある質問の多さに、高校で生物学を教えておられた養蜂主はさぞや驚かれたことと思います。
驚かせてしまったついでに、告白しました。
「私は将来、養蜂家になりたいと思っているのです」と。それから、趣味で石鹸を作っていること。蜜蝋でのキャンドル作りもアーティストに師事して作製していること。みつばちさんが大好きなこと。

中山養蜂家さんがおっしゃるには、「師匠選びが大切だ」ということでした。あとは「性格の良い“女王蜂”を入手すると良い」という貴重なお話を聞かせていただきました。知れば知る程、神秘な世界です。
「将来の養蜂家に」ということで、貴重な蜜蝋を下さいました。この蜜蝋で、石鹸やキャンドルを作ってみるつもりです。
蜜蝋の実演にも立ち会えて、素敵な時間でした。ありがとうございました。

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7色に染められた絹の腰紐

ご無沙汰気味のブログです。。 先日、女友達からのメールで、「風邪もひくにひけない状況です」という内容。
本当にその通りで、「このまま無事にクリスマスシーズンが終わりますように」という祈りめいた気持ちでおります。

このようなときには、旬のもの、根野菜が良いですね。それから、友人からいただいた美味しいリンゴ!もう、香りを嗅いだだけでリラックス効果抜群。一口戴くごとに元気になれそうな感じがします。

今日は、大好きなマダムから素敵な贈り物が届きました。
7色に染め上げた手染めの絹の腰紐です。
金糸が付いていて、滑らかな絹独特のふわふわ感触。
薄い虹のような美しい腰紐でした。

万年筆で書かれた流れるような優雅な書体のお手紙には「身に付けていると悪事や災難を防いでくれるという言い伝え」が書いてありました。お心遣い、本当に嬉しかった。

来年こそは、あまり心配をかけずに無理なくもっと優雅な時間の使い方を心がけようと思いました。
お正月には、久しぶりに新田さんの紅花紬に袖を通そうかな。。

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The Jewels of TIFFANY 東京都庭園美術館

久しぶりに良く晴れた一日。
「どこかへ出かけたいな」という気分です。
朝の太陽の光のなか、西麻布の交差点を曲がり、白金にある「東京都庭園美術館」にて開催中の『The Jewels of TIFFANY 世界を魅了したティファニー 1837-2007』へ、車で伺いました。

“ティファニー”と聞いて先ず思い浮かぶのは、人によって様々で、オードリー・ヘップバーン主演の“ティファニーで朝食を”であったり、“素敵な貴金属”であったり。私の場合は、貴金属には縁がなく、思い浮かぶのは(もちろん持っていないけれど)アンティークとしてのステンドグラスや、ファブリル・グラス、それにスターリング・シルバーの日本趣味のカトラリーでしょうか。それから素敵な食器の数々。

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今回は、そのなかでジュエリーにスポットをあてた展覧会でした。

先ず冒頭で、いつもはニューヨークの本店に飾られている1877年に南アフリカにて発掘された128カラットのイエロー・ダイヤモンド“Bird on a Rock”のブローチ。
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展示されている作品は、とにかくひとつひとつの細工にメッセージ性があり、面白い。そして、本当に美しかったです。 
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所々に展示されているスターリングシルバーとガラスの組み合わせの香水瓶や、スターリングシルバーの日本趣味の名刺入れ、鉛筆、ビネグレット、メモ帳が付いたシャトレーヌなどにも、目を奪われました。美しい。。

印象に残ったのは、2階の踊り場に展示されていたショーケースのなかの蘭の花々と、ミニョネット、ヤドリギの花のブローチ。優雅に羽根を広げるトンボ。
素晴らしいデッサンとともに展示方法も素敵で、火山灰のような無機質な自然の情景のなかに、フワッと浮かびあがるようなかたちで展示されています。本当に花が咲いたよう。

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外に出ると、見事な紅葉。

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美術館の庭に咲いていた“初冬のバラ”クラッとする程、良い香りがしました。

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